チスイビル

2009.06.17(Wed)

先日、耳寄りな情報が入ってきました。ある場所で昨年、子供がイモリを捕まえているのを見た、というのです。情報元は私の母親。現場はきちんと圃場整備された田んぼの脇の汚い用水路で、コンクリートの三面張りです。ちょっと「えっ?」という場所なのですが、私の母親は農家の娘だからイモリがどんな生き物かくらいはよく知っているし、よく考えると実は私は今を去ること二十五年ばかり前、そのかなり近くで実際にイモリを捕まえたことがあり、少なくとも昔いたことは確かです。さらにさらに、調べてみるとおもしろいことがわかりました。道路を隔てて反対側にはずいぶん古くからの放棄水田があり、くだんの用水路は道路下の土管を経てそれと繋がっています。そして放棄水田の奥には湧水があり、どうも今でも全く涸れているわけではないらしいのです。


もしかするともしかするかもしれない、てんでちょいとのぞいてきました。


結果、イモリは見つからなかったものの、代りに・・・ええと、こんなのが・・・



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090612 千葉市若葉区)


田んぼの吸血モンスター、チスイビルです。デカい!水面のウキクサの上を、伸び縮みしながらウニウニと進んでいます。体長は伸びると10cm近くありそうです。沈まないのか?と思いますが、ウキクサの浮力はかなり強く、他にもアマガエルやアカガエルの子供が乗っかっています。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20090612 千葉市若葉区)


チスイビルはその名の通り、チャンスがあれば人に吸いついて吸血します。しかしそれのみを糧としているわけではもちろんありません。第一いまどき裸足で農作業してる人なんかいませんからね。普段は弱った小動物などを襲ったりしていて、ということはイコール、この用水路にはそれだけの生き物がいるのでしょう。やはりもしかするとイモリだっていないとは限りません。だいたい、完全圃場整備済みで周りの田んぼは冬などカラカラなのに、この一画だけやけにアカガエルが多いのも少し妙です。いずれ反対側の放棄水田も含め、少し探ってみたいと思います。


しばらく移動していたヒルは、やがておもむろにぎゅーっと縮んで、丸くとぐろを巻き始めました。


よく知られていることですが、これに吸いつかれても力ずくで引きちぎったりしてはいけません。火で焼いたり、塩をかけたりすることで落とすことができます。今ならまだ、お年寄りに聞けばそのへんのことをいろいろ教えてくれるでしょう。


チスイビルは吸血する際、ヒルジンと呼ばれる抗血液凝固物質を注入するので、なんとそれを利用して、わざと血を吸わせることで血栓症などの治療に用いる方法も存在するそうです。私としてはちょいと勘弁願いたいところですが・・・

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Category: 環形動物

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大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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