カンタン

2009.09.30(Wed)

カンタンは、体長1~2cmほど。この写真の個体がそうであるように、日中はクズの葉の裏などにそっとたたずんでいます。その名は、透明な翅、薄い体と「ルルルル・・・」と聴こえる雄の美しい鳴き声がはかなげであることから、「邯鄲の夢」の故事になぞらえて付けられたものです。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20090925 千葉市若葉区)


貧しい若者である盧生は、ある日邯鄲の町の宿屋でひとりの道士に出会い、困窮への不平をこぼす。道士は望みが叶うという不思議な枕を盧生に与え、盧生がその枕で眠ってみると、枕の端に穴が開いている。穴の中の世界に入っていった盧生は、名門の娘と結婚し、推薦を受けて役人となり、目覚しい栄達を遂げる。やがて冤罪で投獄され、また赦され、様々な紆余曲折を経てついに寿命を迎えて亡くなるが、そこでふと目覚めてみると、そこはもとの宿屋で、傍らには例の道士がいる。眠りに就く前に宿屋の主人は黍を蒸していたが、それはまだ蒸し上がっていなかった。数十年にも及ぶ我が身の栄枯盛衰と思えたものの全ては、たった一瞬の夢だったのだ。人生の無常を悟り、欲を捨てた盧生は道士に礼を言い、その場を去ってゆく・・・


「邯鄲の夢」として知られるこの物語は、「枕中記」という、唐代の歴史家であり作家であった沈既済によって書かれた伝奇小説です。彼の作品としては、他にも狐と人間の異種婚姻譚である「任氏伝」が有名です。

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Category: 昆虫類・バッタ目

17:32 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

うりゅう #79D/WHSg

1. カンタン


片仮名にすると無味乾燥ですが
そんな文学的な由来があったとは知りませんでした
先人もまたずいぶんと深い名前をつけたものですね

2009.09.30(Wed) 21:44 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. Re:カンタン


>うりゅうさん
昔の人が何を思い、何を感じて生き物に名前を付けたのか・・・考えるとおもしろいですね。

カンタンと呼ばれる前にこの虫が何という名前だったのか知りたいのですが、それは不明なようです・・・

2009.10.01(Thu) 17:45 | URL | EDIT

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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