ツヅレサセコオロギ(♀)

2009.10.22(Thu)

ツヅレサセコオロギは、エンマコオロギと並んで全国的にメジャーなコオロギです。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091020 千葉市若葉区)


ツヅレサセとは「綴れ刺せ」で、秋に鳴いているこの虫のリーリーという声を耳にして、昔の人は「冬物を早く縫わなければ」と考えた・・・と説明されています。暖房の発達していない頃のことです。冬支度をさぼったら命に関りますからね。


古今和歌集に、在原棟梁の


「秋風に ほころびぬらし藤袴 つづりさせてふ きりぎりす鳴く」


という歌が収められております。この時代はコオロギのことを「きりぎりす」と呼んでいたそうで、一方、今のキリギリスは「はたをり」と呼ばれていたとか。在原棟梁とは『伊勢物語』の在原業平の息子であり、父ほど著名ではないものの、中古三十六歌仙のひとりに数えられている人物です。


ちなみにこの写真のコオロギはお尻の産卵管が示すとおり雌なので、いくら見ていても鳴くことはありません。平安の風情を感じたい方は雄のコオロギにお願いしましょう。

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Category: 昆虫類・バッタ目

17:15 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

青菊 #79D/WHSg

1. 産卵管


きちんと見たことがなかったのですが、コオロギの仲間の雄雌は分かりやすいですね。

ツヅレサセ…昔の人はうまいことをいいますね。
自然と一緒に生きてきたんですね。

2009.10.22(Thu) 21:00 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. Re:産卵管


>青菊さん
コオロギは、お尻の棒が一本多いという、まことにわかりやすい雌雄判別です(笑)。

昔の日本人には、生活と身近な生き物が直接結びついていたのだと思います。そういう精神っていいなあと思います。

2009.10.23(Fri) 18:15 | URL | EDIT

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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