マダラカマドウマ

2009.12.04(Fri)

一時期、女性の知り合いから、「takさん、彼氏欲しい女の子いるんだけど、合コンしましょーよ」なんて持ちかけられることがかなり頻繁に起きました。持ちかけられた私も別にそういうのが嫌いなわけではないので、だいたい「ああ、やりましょー」みたくなり、いそいそと人数を集めるわけです。


しかし、思うに、これは私なんぞにそんな話を持ちかける女性たちが根本的に何かを勘違いしていたのだと思います。


類は友を呼ぶと申しますが、私の友人というだけで既に危険な香りが漂っているのに、合コンということになるとその中からさらに独身者、あるいは恋人のいない者をチョイスせねばならないのです。結果、集まるのはどういう人たちかというと、


・女性の方を見ず、他の男性参加者に向かって「面の打ち方」について熱く語る剣道家

・とりあえず脱ぐボディービルダー

・「僕は顔を見ただけで日頃の生活がわかる、君たちはみんな不摂生だ。まず化粧をやめるべきだ。界面活性剤というのは・・・」という調子で女性たちを説教するスポーツトレーナー

・自分の顔は右から見たほうがハンサムだと信じていて、常に左を向いて会話するジャズギタリスト

・中性脂肪の値が400を越えた、食い過ぎの弁護士の卵


などといった、涙が出そうなくらいしょうもない連中ばかりです。みなそれぞれに自分のなすべきことに熱心な、素晴らしい人間性の持ち主ではあるのですが、そんな奴らが「あの、年収はどのくらいなんですか?」と聞かれて「193万円ですね、去年は」とか言っているのですから、これではカップルなど成立するはずはありません。私に人集めを依頼した女性の方も一度で懲りるらしく、最近はそういう話もめっきりなくなりました。


そんな私の友人の精鋭の中に、アマチュア昆虫学者がいます。今は海外在住なのでなかなか会えないけれど、たまに送ってくるメールは全て昆虫のことばかりという大変素敵な男です。今でもわからないことなどがあった時にはずいぶん助けてもらっています。


五年ほど前、まだ彼が日本にいたときに、そういう合コンの席に誘ったことがあります。意外にも女性陣の受けはなかなかよく、きらきらと瞳を輝かせて虫の世界について語る彼は好印象を与えているようでした。ところが、彼が「木の洞を覗き込む楽しみ」について解説し始めたあたりからどうも雲行きが怪しくなってきて、ついに


「木の洞を覗き込むときの気持ちっていうのは、中学生男子が女子の内科検診を覗くときの気持ちよりもっと楽しいんだよ!!!」


という彼の発言が飛び出すに及んで、場の空気はめでたく修復不可能なものとなってしまったのでした。


あの夜、「俺なんかいけないこと言った?」といぶかる彼に回し蹴りをかまし、二人で飲み直しに行き、べろべろに酔っ払いつつまだ昆虫の話をする彼を前に「人生ってなんだろう」と考えてしまった私ですが、困ったことに、自分で自然観察ブログなど始めてしまった今はよくわかるのです。彼の気持ちが。


木の洞を覗き込むのはほんとうにわくわくするのです。


内科検診を覗きたい男子中学生と違って性欲は介在していませんが(当たり前だ)、その代り純粋な興味とワンダーがあります。生き物に出会いにくい冬だったりするとなおさらです。私も気づくと通りすがりに木の洞があると必ず覗く癖がつき(彼に言わせると、人間的に進歩したのだそうです)、先日のヤマナメクジ もそうして出会いました。


前置きが長くなり過ぎましたが、今回見つけたのは、



DAYLIGHT RAMBLER  

(20091201 千葉市若葉区)


マダラカマドウマです。しかもダブル。


この洞は、開口部が下を向いている形で、雨風も吹き込まず、中は常に乾いています。寒さを凌ぎたい昆虫には天国みたいなところでしょう。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091201 千葉市若葉区)


ゴキブリほどではないにせよ、こいつもまあ随分と嫌われている虫です。なかなかおもしろい形をしていると思うのですが、きっと夜行性なことと、人家の水回りによく現れることが気味悪く思われる原因なのでしょう。かなり広範囲な雑食性で、野外では樹液を摂取したり、小動物の死骸なども食べるようです。飛ぶことはできませんが跳躍力は非常に強く、地面から飛び上がって人の顔に当たることすらあります。近年では北アメリカにも侵入し、分布を拡げているようです。いわば日本人メジャーリーガーのような虫・・・と思えば、人気も高まる可能性も・・・ある?ない?



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Category: 昆虫類・バッタ目

17:52 | Comment(10) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

花立毛鈎工房 #79D/WHSg

1. 無題


ヘビが苦手で、ヘビを見ただけで叫び声を上げてしまう私を訝る友人は、意外なことに、カマドウマがダメ。震え上がります。
この虫のどこに恐怖を感じるのか。
NGは本当に人それぞれなんですね。

2009.12.04(Fri) 19:57 | URL | EDIT

スモール #79D/WHSg

2. 木の洞


お友達つわものぞろいの素敵な面々ですね。合コン盛り上がりそうなものなのに。。。

木の洞見つけたらのぞいてみます。

2009.12.04(Fri) 20:30 | URL | EDIT

にゃり #79D/WHSg

3. なかなか


興味深いメンツですね。
お話してみたいものです。

あの、どうでもいい情報ですが、今夜の「タモリ倶楽部」は、「マニア必見の湧水」特集らしいですよ。

2009.12.04(Fri) 20:41 | URL | EDIT

あしゅりん #79D/WHSg

4. 木のうろと言えば


十月末だったか、詩のボクシング山梨大会の観戦で都留に行ったとき、街路樹の桜のうろの中にカエルを発見しました。
残念ながら暗くて写真はうまく撮れませんでしたが。

2009.12.05(Sat) 08:46 | URL | EDIT

青菊 #79D/WHSg

5. 木のうろ


熱中していることがあるってとても素敵なことだと思います。
でも、とりあえず人前で暴走しないようにブレーキかけないと…(笑)。
私も人のことは言えませんが。

木のうろは宝箱みたいですね。
虫の極楽みたいなうろだそうですが、他の虫はいなかったのですか?
カマドウマが追い出したのかな。

2009.12.05(Sat) 13:23 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

6. Re:無題


>花立毛鈎工房さん
カマドウマが苦手な人って、けっこう多いですよねえ。

蛇が苦手な人、クモが苦手な人、毛虫が苦手な人・・・それぞれがどこに恐怖を感じるのか、人っておもしろいですね。

2009.12.05(Sat) 23:23 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

7. Re:木の洞


>スモールさん
盛り上がることは盛り上がったりするのですが、だいたい後には続かないという・・・

木の洞、おもしろいです。何か見つかったら教えてください。

2009.12.05(Sat) 23:25 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

8. Re:なかなか


>にゃりさん
ありがとうございます。皆それぞれおもしろくて味のある連中です(^-^)/

み・・・見る気満々だったのに寝そべってるうちに気絶してしまいました・・・

2009.12.05(Sat) 23:26 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

9. Re:木のうろと言えば


>あしゅりんさん
私も先日、桜の木の洞でやはりアマガエルを見つけました。

かなり寒くなっても、木の洞というのは意外に快適な場所なのかもしれませんね。

2009.12.05(Sat) 23:27 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

10. Re:木のうろ


>青菊さん
熱中している人間は美しいと思うのですが、熱中してるときってついブレーキが壊れがちですよね(笑)。

この洞はかなり奥行きが深く、奥の方がどうなっているのかはわかりませんでした。何かもっと隠れているのかもしれません。

2009.12.05(Sat) 23:29 | URL | EDIT

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
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まで送っていただけると幸いです。

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