セイヨウタンポポの綿帽子

2010.01.09(Sat)

これの茎ををちぎって、口でふっと吹いたことのない人が、そんなにたくさんいるとは思えません。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100109 千葉市若葉区)


今ではすっかり日本全国に広まったセイヨウタンポポ は、明治時代に日本に帰化したものです。どうやら最初に持ち込んだ人は、札幌農学校のお雇いアメリカ人教師だったウィリアム・ペン・ブルックス氏であると言われています。氏は、「少年よ大志を抱け」で有名なウィリアム・スミス・クラークの後任として赴任しており、それが1877年のことです。セイヨウタンポポは食用野菜として試験的に栽培していたものらしく、それが外部に拡散したのが日本におけるセイヨウタンポポ野生化の第一歩であった、というのです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20100109 千葉市若葉区)


ブルックス氏は1888年まで日本で教鞭をとりました。彼が日本に紹介し、その栽培法を指導した野菜には、タマネギ、ジャガイモ、キャベツなどがあるのですから、現代日本の、とりわけ北海道の農業に対してなした貢献は計り知れないものがあると言えるでしょう。彼は根っから農業が好きだったに違いなく、86歳で亡くなるまで自宅の庭をいじっていたそうです。


そして2010年の現在、セイヨウタンポポは、ほとんど誰にも食されることなく日本の野を覆い、要注意外来生物に指定されています。


▽セイヨウタンポポの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)



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Category: 山野草

19:00 | Comment(7) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

青菊 #79D/WHSg

1. まだ綿帽子が…


この寒いのに、まだ綿帽子があるのですね。
タンポポは近所の公園ができる前の原っぱにたくさん生えていて、たくさん遊びました。
食用であることを知っていて、洗って生のままかじったことがありますが、相当苦いです(笑)。
ブルックス氏のこと、よくご存知でしたね。
いつもながら博識で驚きます。

2010.01.10(Sun) 00:22 | URL | EDIT

Sukeza #79D/WHSg

2. あけましておめでとうございます


ご無沙汰しております。内容とはまったく無関係なのですが、夜、駅前の最新の巨大マンションのところで、ハナグマらしき親子が3匹、道端を歩いているのを発見しました。アライグマならまだ分かるのですが、ハナグマ?……。まったく奇妙な世の中でございます。

2010.01.10(Sun) 02:05 | URL | EDIT

りょうちゃん #79D/WHSg

3. 貢献と非貢献と・・


ブルックス先生の多大な貢献の影に、食用利用されない西洋タンポポが今では有害植物とは皮肉ですね!牛のえさにもならないのですかね?
特別綺麗な菊のように園芸種としてもてはやされたでしょうが、野に咲くチョッとした花はそのまま
どんどん繁殖して言ったのですね!

2010.01.10(Sun) 17:37 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

4. Re:まだ綿帽子が…


>青菊さん
綿帽子、今結構あります。農耕地の周りの土手などにたくさん見られます。

ブルックス氏は、任期延長を繰り返して十年以上も滞在しています。きっと熱心な人だったのでしょうね。

2010.01.10(Sun) 17:37 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

5. Re:あけましておめでとうございます


>Sukezaさん
こんばんは。2010年、良い年となりますように。
ハナグマだったらすごいですね!日本にいる生物で考えるなら、それはハクビシンかタヌキであったかもしれませんね。

2010.01.10(Sun) 17:39 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

6. Re:貢献と非貢献と・・


>りょうちゃんさん
タンポポコーヒーにするには、セイヨウタンポポが良いそうですが、いずれにしても日本では需要が少なそうですね^^;
日本の野の花には明治以降に入ってきたものがたくさんあります。江戸時代以前の野山を見てみたいですね!

2010.01.10(Sun) 17:40 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

7. Re:Re:あけましておめでとうございます


>takさん

えーと、色や形状からして間違いなくタヌキやハクビシンではないですね。アナグマというのも頭に浮かんだのですが、顔の形が……。しっぼが縞になっていなかったように見えたので、それほど自信はないのですが、ハナグマの一種だと思われます。

2010.01.11(Mon) 18:02 | URL | EDIT

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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