ノアザミ

2008.05.18(Sun)

こういうことを下手に人に言うと、女性の好み等と絡めて論ぜられてしまう傾向があるのであまり言わないようにしていたのですが、どうも私めはトゲトゲのある植物に惹かれる傾向があるらしく、オニノゲシとかこのノアザミとかが大好きなのです。と言っても別にトゲがあるから美しいと思うわけではなく、トゲを含めた全体のパッケージとして魅力的だなあと思うわけでございます。あらためてしつこく断っておきますが、女性の好みとは関係ありません。性格のトゲトゲしい女性は苦手ですし、全身からトゲが生えた女性などさらに苦手です。そんなのいるわけないですが。だんだん何を言ってるのかよくわからなくなってきたのでとっとと話を進めましょう、はい。


そんなわけでノアザミです。どうしてそういうところに行ったかは話が長くなるので割愛しますが、これは茂原市は本納城という戦国時代の山城の跡(なかなかすばらしい城なのでそういうのに興味ある人は一度行ってみてください)の主郭の部分に生えていたものです。崖の縁にたくさん咲いておりました。



   

(20080515 茂原市)


アザミにはたくさんの種類がありますが、この時期に野山で咲いているのは、まあ大抵ノアザミです。アザミといえばスコットランドの国花ですが、あちらのはもっと大きく、トゲも鋭いそうです。なぜ、かの地でアザミが尊ばれているかというと、それは1263年にさかのぼりまして、その年、ハーコン王率いるノルウェー軍、まあヴァイキングですね。それがスコットランドの侵略を仕掛けてきたのです。で、スコットランド西部のラーグスというところに攻めてきたヴァイキングな人たちは、迎撃に出たスコットランド軍に対して夜襲を計画したのですが、兵隊の一人がこともあろうに裸足でアザミを、日本のアザミよりもっと大きくてトゲも鋭いアザミを踏んづけてしまい、思わず大声を上げてしまったのです。その声で、それまでぐうぐう眠っていたスコットランド軍は敵襲に気づいてしまい、ただちに起き上がってノルウェー軍を攻撃し、撃退したのです。スコットランドを救ったのはたった一輪のアザミだったというわけで。



   、

(20080515 茂原市)


戦争と言えば、これが咲いていた本納城にも、里見氏と酒井氏の間でその帰趨を巡って揺れ動き、1569年には落城して城主・黒熊大膳亮が切腹するなど、血塗られた歴史があります。それは3月の末のことだったそうなので、黒熊大膳亮と、彼とともに死んでいった名もない兵士たちは、その年、アザミの開花を見ることができなかったことになります


主郭は、すばらしい眺めでした。遠く九十九里浜まで見渡せます。



   

(20080515 茂原市)

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Category: 山野草

18:57 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

ルイ #79D/WHSg

1. きれいですねぇ。


色がとてもきれいですねぇ。自然の色は風景になじむ色で。

棘も含めて個性ですから。理由があって生えてるんですからねぇ。自然の中で不必要な物はない訳で。Takさんてキャパ広いなぁ・・・<だから違

2008.05.21(Wed) 23:18 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. 無題


きれいですよねえ。そこにあるべくしてあるというか。

まさに、トゲなども含めて持ち味というか、さまざまなものを含んだものが人間ですからねえ。<だから違!

2008.05.22(Thu) 22:22 | URL | EDIT

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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