スッポン

2010.05.13(Thu)

スッポンは、千葉市のレッドリストには「X(消息不明・絶滅動物)」として記載されています。


ただし、全然生息していないというわけではなく、最近でも市内で目撃、あるいは捕獲の記録が複数あります。では、なぜ「X」なのか。それは、どうやら今も少数が暮らしているらしいスッポンが、昔からそこにいた、在来のニホンスッポンの残存個体なのか、それとも料理店などから逃げ出したやつ、及びその子孫なのかがはっきりと確定していないためなのだそうです。


私も個人的に、市内のいくつかの場所でスッポンが見られるという情報を掴んでいました。そのうち一箇所などは非常に市の中心に近いところで、それこそ飼育個体が逃げ出したものではないかと思わせるものがあります。ただし、別のある一箇所は付近に「脱走元」となるようなところもなく、また環境的にもかなり生息に適していると思われ、地元の古い人も昔からそこにいたと証言しているところから、「これは有望だな・・・」と思っていました。


そして私はついにその場所で出会ってしまったのです。スッポンと。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100509 千葉市)


川の対岸で日光浴していました。その距離、数メートル。甲長は30cmを越えるのではないでしょうか。団扇のような扁平な身体、革質の皮膚に覆われた柔らかそうな背甲。尖った口。他のカメとは全く異なる、異様な姿です。それにしても土手の泥に実によく溶け込んでいます。スッポンはしばしば日光浴のために上陸することがあります。もしかすると今までも出会っていたのだけれど、私が気づかなかったのかもしれません。


顔は、こうです!


DAYLIGHT RAMBLER  

(20100509 千葉市)


頸はよく伸長し、伸ばしきると甲長の三分の二にまで達するそうです。噛みつく力は非常に強く、こんな大きいのに手など噛まれると怪我をしそうです。水かきの発達した手もよく見えますね。


実はこのすぐそばに、一回り小さいのがもう一匹いたのですが、そちらはすぐ水に潜ってしまいました。


とにかく、誰が何と言おうと、千葉市内の河川には、ニホンイシガメ、クサガメ、そしてこのスッポンと、在来種、あるいはそれとおぼしきカメが合計3種類生息していることが明らかなのです。しかし、河川改修や外来種のカメの脅威により、その存続は脅かされています。明らかに年々歳々生息域が縮小しています。このままではそんなに遠くない将来、スッポンどころか市内の在来種のカメたちはみんな本当のUMAになってしまいます。


ホタルを呼び戻すのも立派なことです。メダカを復活させるのも素晴らしいと思います。しかし、こんな大きな生き物たちが誰にも省みられず、なおかつそのまま生息環境ごと消されてゆこうとしているなら、それは間違っています。明らかに間違っています。



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Category: 爬虫類

18:57 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

青菊 #79D/WHSg

1. 無題


PCから見るとこの記事の広告は「食べる」ばかりで(笑)。

「移動してきた」ことを考慮しても「周囲に脱走元がない」ってことですよね。
すごいじゃないですか!これが脱走してきた飼育個体じゃないって証明は出来ないんですか?
複数体目撃したってことは繁殖しているのかもしれませんし。

スッポンって顔がかわいくないし、強そうですが、こんな生き物まで消えてしまうなんて。
私も間違っていると思います。

2010.05.14(Fri) 21:08 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. Re:無題


>青菊さん
飼育個体でないことを証明するのは、目視の外見だけで判断するのは困難です。私ひとりではなかなかできません。千葉には確かにスッポンがいるのですが、研究、保護がさらに進めばよいと思います。

よく見ると、スッポンもなかなかかわいい顔をしてますよ(笑)。

2010.05.16(Sun) 18:26 | URL | EDIT

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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