ツチガエル

2010.05.22(Sat)

ツチガエルは、千葉市では20世紀中にほぼ姿を消したようです。しかし南房総に行けば、場所によってはいまだにかなりの数が見られます。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20100518 鴨川市)


体長は3~5cm。背中のたくさんの突起から、「イボガエル」とも呼ばれます。そちらの名前の方が馴染みが深い方もたくさんいらっしゃるかと思います。


一生を水辺から離れないカエルです。松尾芭蕉の句で古池に飛び込むのはトウキョウダルマガエル と考えられることが多いですが、もしかしたらそれはこのツチガエルであったかもわかりません。だとすると、水に飛び込んだときの音もぐっとささやかだったことでしょう。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100518 鴨川市)


このカエルの減少は、やはり田んぼの乾田化と大きなかかわりを持っているようです。それというのもツチガエルは幼生で越冬するという、国内のカエルでは珍しい生態を持っているため、冬に田んぼの水が抜かれてしまうことは文字通り、死命を制せられることになるからです。


先に書いたようにツチガエルは千葉市ではレッドデータの「X(消息不明・絶滅生物)」にランクされ、ほぼ生息していないものとされています。しかし、私は昨年、アカハライモリ の生息地を見つけたりした経験から、またこの2年間、市内の水辺をうろうろ歩き回った経験から、まだこの千葉市のどこかで、ツチガエルが息をしていないものとも限らないと思うのです。その確率は非常に低いかもしれませんが、ゼロであるとはどうしても考えられないのです。



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Category: 両生類

19:56 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

スモール #79D/WHSg

1. ツチガエル


うーん。ツチガエルさん消息不明でしたか。
おぼろな記憶では、子供のころは時々目にするものの、その地味な容貌にさほど興味がひかれることなく、捕まえてもすぐに放していたような。。。
おたまじゃくしで冬を越すとは知りませんでした。本当に今の乾田化というのは、水辺の生きものにとって、文字通りの死活問題なのですね。
僕も生きもの探索始めてみたいと思いました。

2010.05.22(Sat) 22:06 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. Re:ツチガエル


>スモールさん
私が子供の頃にはまだいました。やはり地味&臭いので、あまり積極的に捕まえたりしなかった覚えがあります。乾田化はとにかくたくさんの生き物に影響を与えているようです・・・

スモールさんが探索を始められたら、こちらとは異なる生き物がたくさん見つかりそうですね!

2010.05.23(Sun) 18:08 | URL | EDIT

青菊 #79D/WHSg

3. 無題


大人の目から見ると味がある顔をしたカエルですね。
千葉市は広いのでどこかでこっそり生きているかも知れませんよ。
みつかりますように。

2010.05.23(Sun) 22:08 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

4. Re:無題


>青菊さん
今見るとなかなか渋いですよね。

昔たくさんあった農業用のため池は、もう千葉市にはほとんどありません。谷津田もどこも厳しい状況です。でも、個人所有の小さな水辺などもあります。どこかに生きていればいいな、と思っています。

2010.05.24(Mon) 17:01 | URL | EDIT

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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