シュレーゲルアオガエルの幼体

2010.08.28(Sat)

昨日紹介したツリガネニンジン が生えていたのは、鹿島川系の水路の土手です。水路から伸びる挺水植物には、何匹かシュレーゲルアオガエル の幼体がいました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100827 千葉市若葉区)


この写真の個体、体長はまだ親指の第一関節から先ほど。この時期にこんなに小さいのはわりあい珍しいです。スマートな身体に大きな頭部。肌の質感もおとなとはちょっと違いますね。


シュレーゲルアオガエルは移動性を持っており、変態上陸後しばらくはこのように水辺の近くで生活し、ある程度成長すると近隣の森林などに散っていきます。そして、繁殖期以外にはほとんど水辺には戻りません。


私の家の庭には、例年数匹のシュレーゲルアオガエル(全て完全な成体)が現れます(今年はまだ一匹も現れず非常に心配なのですが・・・)。うちは直近の水場からは直線距離にして200mほど離れており、しかも比高差がかなりあります。ですからうちに現れるシュレーゲルは、繁殖期後にどうにかして森伝いに上ってきたものだということになります。


このように季節的な移動性を持っている生き物は、例えば道路や宅地の開発などで移動経路が寸断されると地域的絶滅への道をたどる場合があります。今やほとんど市内では絶滅寸前の、アカハライモリ の減少の大きな要因の一つにもこれがあるらしいのです。


いろいろな生き物について、「ある時期まで●●の道路で〇〇の大量の轢死体を見かけたが、その後は全く見かけなくなった」というような話を、しばしば耳にします。そのような例は、まさにこの場合に当てはまるものである可能性が大きいと言えるでしょう。そして時にはまた、その生き物の移動の障壁となるものは開発などではなく、ある特定の庭や畑に一個人が何気なく撒いた、ちょっぴり量の多すぎる除草剤や農薬であったりもするのです。


※シュレーゲルアオガエル

千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 両生類

17:40 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

青菊 #79D/WHSg

1. 無題


写真がかわいくてニヤニヤしていましたが、記事の途中から悲しいお話ですね。
人間はもっと自分の破壊力の強さを自覚するべきだと思います。

2010.08.28(Sat) 22:03 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. Re:無題


>青菊さん
多分、多くの人は自分が何かすることが自然に対して破壊力を持っていることがわからないのでしょう。

自然に関して、個々の問題は全てシステムの問題なのだということを、私も訴えていきたいと思います。

2010.08.29(Sun) 16:10 | URL | EDIT

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大島健夫

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1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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