マルガタゲンゴロウ

2010.09.01(Wed)

さて、昨日紹介したアジアイトトンボの産卵シーンを撮影できたのは実はおまけみたいなもんでして、ここでの私の真のミッションは水生昆虫、とりわけ小型ゲンゴロウ類の調査だったのであります。

事前にざっと下見をした際、この用水路には数種類のゲンゴロウがいるようでした。三面張りの水路とは言え砂泥がたまって微妙に彎曲した流れを作り出しており、植物も生えています。しかしこのところの日照りで水が少なくなっており、あちこち断流している箇所があります。分断された水たまりのような状態のところにいろいろな生き物が隠れて寄り集まっているようです。そんな中に長靴で踏み入って網でかき回したりするのはあまり気が乗りません。むしろこの際、向こうから集まってきてくれるようにお願いしてみましょう。

・・・煮干をひとつかみ用意しました。

まず最初に選んだ水たまりに三本の煮干を設置して待つこと三十秒。何が起こったかというと・・・

 
(2010830 千葉市若葉区)

パーティータイムです。それにしてもなんという動きの速さでしょうか。

一番多いのはコシマゲンゴロウですね。ヒメゲンゴロウもいます。そしてそれらより一回り大きく、黒っぽい姿をしているのが今回紹介するマルガタゲンゴロウです。

改めて写真で見てみましょう。これがそうです。

DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 
(20100830 千葉市若葉区)

コシマやヒメより大きいといっても、体長は1.4cmほど。背中の模様はまるで漆工芸品のようです。千葉県・千葉市ともレッドリストへの記載はないのですが、環境省のレッドリストには「NT(準絶滅危惧)」として記載されています。あまり水質の悪いところには棲まず、全国各地で減少傾向にあるようです。この用水路には高密度でまとまった数が棲息しており、貴重です。しかし、明日以降の記事で述べていく予定ですが、同じ一本の水路でも、ここからわずか数メートル下流では全くその姿が見られなくなるという状況があり、環境に対する敏感さをうかがわせます。

※マルガタゲンゴロウ
環境省レッドリスト・NT(準絶滅危惧)



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Category: 昆虫類・甲虫目

11:08 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

りょうちゃん #79D/WHSg

1. マルガタゲンゴロウ


ピラニアみたいですね!寄ってたかって・・
裸足で水遊びしてたら大量のゲンゴロウに
足を噛まれて血だらけなんてなるということですか?

2010.09.04(Sat) 01:24 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. Re:マルガタゲンゴロウ


>りょうちゃんさん
死んだものか弱っているものにしか反応しないはずなので、足の指を入れても大丈夫です☆

ちなみに、ゲンゴロウの仲間の幼虫にかまれるとかなり大変なことになるそうです(消化液を出すため)。

2010.09.04(Sat) 18:24 | URL | EDIT

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大島健夫

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