DAYLIGHT RAMBLER

日々に出会った様々な動植物について綴っていきます。文章及び画像の無断転載禁止。

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バラの葉のシュレーゲルアオガエル

個人的に私のもっとも愛するカエル、シュレーゲルアオガエルの今年初目撃です。鳴き声はずいぶん前から聴こえていましたが、姿はやっと見ることができました。



 

(20080527 千葉市若葉区)


最初、アマガエル だと思ったんですね。ごく小さかったので。しかし、近づいて見るとシュレーゲルのまだ若い個体でした。ご覧の通りバラの葉にくっついているのですが、それにかぶさるようにミカンの木があり、そこにいろいろな昆虫が来ていたので、それを目当てにしていたのでしょうか。


   

(20080527 千葉市若葉区)


アマガエルと見分けるには、耳の鼓膜のところを見てください。アマガエルは黒い筋になっていますがシュレーゲルはここが緑一色です。あと、肌の質感や体型もちょっぴり違いますし、これはまだ小さいけど、全体としてはシュレーゲルのほうがかなり大柄になります。私は去年、6cm半もの大物を撮影しました。鳴き声も違います。アマガエルは文字通りのゲコゲコ声ですが、シュレーゲルはクルクル・・・という澄んだいい声です。


ところで、洋風チックな名前ですが、シュレーゲルアオガエルは日本の固有種です。


「シュレーゲル」というのは人名で、この種の記載者たるヘルマン・シュレーゲル氏のことです。この方はドイツ人の学者で、オランダはライデン博物館の二代目館長でした。19世紀初め、かのシーボルトは日本で収集した膨大な動植物の標本をこのライデン博物館に送り、やがて禁制品の日本地図を持ち出そうとして国外退去処分となるのですが、シュレーゲルアオガエルも、シーボルトが送った標本に基づいてかの地で記載された種の中のひとつなのです。


現生の日本の両生類・爬虫類の多くはシーボルトの標本によってライデン博物館の学者が記載したものであるばかりか、あのニホンオオカミを記載したのはシュレーゲルの先代、すなわち初代ライデン博物館館長のクンラード・ヤコブ・テミンク氏であるという事実を述べれば、シーボルトが成した実績の中で、教科書にあまり載っていない種類の部分がいかに重要なものであるかわかっていただけるかと思います。


それにしても、つくづく、記載者のシュレーゲル氏が他の変な名前でなくて良かったですね。例えばもしこの人がアホンダラさんという名前だったらこのカエルは「アホンダラアオガエル」になり、スケベさんという名前だったら「スケベアオガエル」になっていたかもしれないのです。我々日本人のあずかり知らないところで・・・

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[ 2008/05/31 22:02 ] 両生類 | TB(-) | CM(0)
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