トノサマガエル

2011.05.28(Sat)

両生類の分類などに詳しくない、いわゆる一般の方々が「トノサマガエル」というカエルには、実は三種類あります。すなわち、トノサマガエル、トウキョウダルマガエル、ナゴヤダルマガエルです。この三つは姿かたちが大変よく似ており、分布が重なるところでは交雑もします。そして実は、関東地方にはトノサマガエルはいません。私たちが子供の頃、田んぼにいっぱいいた「トノサマガエル」の正体は、全部、トウキョウダルマガエルなのです。


トノサマガエルは、関東地方から仙台平野、そして信濃川流域を除く本州、四国、九州、海外では朝鮮半島と中国、ロシア沿海州に分布しています。トウキョウダルマガエルとナゴヤダルマガエルは日本固有の亜種であり、トウキョウダルマガエルは関東地方と仙台平野、そして信濃川流域に、ナゴヤダルマガエルは東海地方と近畿地方、そして伊那谷の一部に生息しています。非常にややこしいですね。


さて、この日、私が長野の田んぼで見つけたのはトノサマガエルです。場所は伊那谷ですが、ナゴヤダルマガエルではなくトノサマガエルでした。ますますややこしいですね。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110525 長野県下伊那郡)


以前の記事で取り上げたトウキョウダルマガエル と比べてみてください。トウキョウダルマガエルの方が四肢がやや短いこと、背中の隆条(筋状の盛り上がり)が弱いこと、くらいが見分けのポイントらしきものです。一生の間、水辺を離れない生活史もよく似ています。そして、トノサマガエル、トウキョウダルマガエル、ナゴヤダルマガエルは、そのいずれとも各地で減少を続けているのです。


この田んぼにはトノサマガエルがじゃんじゃか跳ね回っていた他、ホウネンエビが縦横に泳ぎ回っており、千葉では私が子供だった頃の記憶の中にしかない光景そのままでした。


それにしても長野に何しに行ったんだあ、なんでしょっちゅう田んぼばかりのぞいてるんだあ、仕事はどうなったんだあ、というツッコミはなるべくご遠慮ください。ただでさえ私、会う人ごとに「ブログ更新熱心ですねえ」とか言われる毎日でツライんですから。



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Category: 両生類

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